福利厚生をしっかり確認しておく

看護師が転職する際、給料と合わせて確認しておきたい項目が福利厚生です。
そもそも福利厚生とは、医療機関や事業所が従業員に対して支給する、非金銭型の報酬や施策、制度を意味しています。福利厚生の内容は多岐に渡っており、その充実度を重視している人も少なくありません。

福利厚生は、法定福利厚生と法定外福利厚生の2つに分けられます。
法定福利厚生は法律で定められている福利厚生であり、代表的なものが健康保険と雇用保険、労災保険、厚生年金の4つです。健康保険や厚生年金などの社会保険については、事業主が一部を負担することが義務付けられています。

一方法定外福利厚生は、事業所や医療機関、企業などが独自に設けているものです。
具体的には、有給休暇や資格補助金、長期休暇、慶弔見舞いなどがあります。さらに、比較的規模が大きい病院の場合、その医療機関が運営している施設を、割引で利用できるといった福利厚生も兼ね備えているケースが少なくありません。その他、食事代の補助や、レクリエーション、看護寮などの福利厚生もあります。

看護師は女性の割合が多く、子育て世代の女性看護師が勤務している職場が多いです。このようなママさんナースが働きやすい環境を整えるため、託児所や保育所、育児休業制度などの福利厚生を充実させている医療機関もあります。

このように、法定外福利厚生の内容は医療機関によって大きく異なるケースもあるので、自分にとって必要なものが網羅されているかどうか、しっかり確認することが大事です。